スシロー、くら寿司とならび
親しまれてきた回転寿司チェーン大手、
かっぱ寿司
なんと業績の悪化により赤字転落。
回転寿司ブームの昨今、
当然のように好調と思われていた
かっぱ寿司に、一体何があったのか!?
今回は、かっぱ寿司が
赤字転落となった理由3つと、
今後の展望について追ってみました!
かっぱ寿司の株価は低迷
かっぱ寿司は「カッパ・クリエイト」
という会社で運営されており、
居酒屋「甘太郎」などを経営する
「コロワイド」の傘下にあります。
かっぱ寿司の株価は
2004年に最高値3800円を記録、
しかし2011年3月には業績低迷により
700円を下回った。
2017年2月10日現在は1345円
まで持ちなおしたが、
業績は今一つふるわないまま。
…もっと儲かってたかと
思いきや、全然そんなことは
なかったんですね~。
かっぱ寿司は一時は業績1位だった
そんなかっぱ寿司ですが、
一時は業績1位の座をきわめました。
しかし、2011年にスシローに抜かれ、
くら寿司、はま寿司など、
迫りくる回転寿司チェーンを
振り切ることはできませんでした。
かっぱ寿司が赤字転落した3つの理由
カッパ・クリエイトは
2017年3月期の連結業績予想を
11億円黒字から一転、
59億円の赤字と発表しました。
一体なぜこんなことに。
一時は頂点を極めたんじゃ
なかったの…!?
というわけで、かっぱ寿司が
赤字転落した理由を
3つにまとめて挙げてみました!
理由①おいしくない
かっぱ寿司はおいしくない!
いつの間にやら、世間から
そんな声が聞こえてくる
ようになりました。
かっぱ寿司自身も
「他社と比較すると商品品質
レベルにおいて劣っている」
と認めています。
それもそのはず、カッパ・クリエイトの
売り上げに対する直近5期の
平均仕入れ割合は35%
対してくら寿司は40%と
5パーセントもの違いがある。
両店で同じ1000円分食べたとすると、
かっぱ寿司に対しては、
くら寿司より50円多く
払っていることになる。
50円分おいしくないのである。
そうして実際に、おいしくないイメージが
定着してしまいました。
理由②販管費がかかりすぎる
販管費とは、人件費などの
販売に関わる費用のことですが、
くら寿司の49.3%に対して、
かっぱ寿司は54.1%。
つまり、ムダな人件費が
かかっているのです。
…でも、ある意味ホワイトとも
言えるかもしれません!?
しかしそれだけでなく、
かっぱ寿司は廃棄ロスの
問題もあげています。
理由③注文する客が増えた
かっぱ寿司は、オーダーされた注文を
「新幹線レーン」でお届けしていますが、
このレーンはたった一つしかありません。
以前はそれで良かったのですが、
近年、回転寿司においても
レーンで回っている寿司は取らず、
直接注文する客が増えたのです。
マルハニチロホールディングスの
発表によれば、
「回転優先派」は21.4%、
「注文優先派」は61.1%と
約3倍の差です。
…なんというか近年、
大手チェーンのがんばりによって、
回転寿司のお手軽さが増した半面
マナーの悪い大人や、
子供にしっかり注意しない
大人が増えた気がします。
レーンに乗り出してのぞき込んだり、
一度とった皿を戻したり、
取らないさらにも
ベタベタふれたりと、
まあ不潔なんですよね。
そう考えると、新幹線で
直接運ばれてくるほうが
清潔ですし、
鮮度も期待できそうですから、
直接オーダーする人が増えても
なんら不思議ではないです。
話がそれましたが、
そうです、新幹線レーンが
1つしかないので、
レーンが渋滞するんです。
回る寿司の廃棄が増え、
新幹線レーンは渋滞。
- 廃棄ロス
- 販売機会の損失
この2つを同時に実現して
しまったわけですね。
こりゃ赤字になりますわ。
今後はおいしくなる?
新しいかっぱ寿司のロゴ
出典:かっぱ寿司
現在でも本当はすでに、
少しずつおいしくなっている
かっぱ寿司なのですが、
まだあまりお茶の間には
浸透していません。
そして今後は、以下のような
取り組みを進めていくようです。
店内で加工する
いままでは自社工場で
加工していた商品を、
今後は店内加工で行っていくよう、
切り替えていくとのことです。
店内で加工すれば、
その分鮮度よく、おいしく
食べられるということですね。
まあ、人件費や管理費は
そのぶんかかりますけど。
フルオーダータイプの店を増やす
今後かっぱ寿司は、
注文を受けてから寿司を作って
届けるフルオーダータイプの店舗を
拡大していくとのことです。
これなら廃棄ロスもなくなり、
鮮度や価格にも大きな
メリットをおよぼすでしょう。
しかし、レーンは少なくとも2つ、
いや、3つはなければ販売機会を
逃してしまうし、
お客の満足度を満たすことも
難しいでしょう。
初期投資は多額になりますが、
十分にもとはとれるんじゃ
ないでしょうか。
まとめがき
ダーウィンの言葉ですが
「生き残るのは強いものでも
賢いものでもなく
変化できるものである」
チャールズ・ダーウィン
やはり時代に合わせて
変化できる企業こそが
生き残るのでしょう。
スシローやくら寿司に
一歩遅れを取ったかっぱ寿司、
再び1位に返り咲けるでしょうか!?
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