福原愛が握手拒否したエッジボールとはそこまで悪いのか?

リオオリンピックの

卓球女子団体準決勝

日本VSドイツの最終戦。

 

日本はドイツのイン・ハン選手の

エッジボールという

あっけない幕切れにより敗退。

 

福原愛選手は試合後、

相手選手との握手を拒否。

 

どうやらエッジボールを決めた

イン・ハン選手のマナー違反

原因であるらしい。

 

今回は、

エッジボールとは何か?

卓球界におけるエッジボールのマナーとは?

エッジボールってそんなに悪いの?

といった視点でお届けします。

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エッジボールとは何か?

エッジ‐ボール(edge ball)

卓球で、台の端の角の部分(エッジ)に球が当たること。また、その当たった球。正規の返球として認められる。カバーボール。
引用:コトバンク

卓球をやったことのある人

ならわかると思いますが、

素人ではまず返せませんし、

 

オリンピック級の選手でも、

素早い攻防の中で生じた

このエッジボールを返すことは

至難のワザであるようです。

 

サイドボールとの違い

サイドボールとは、

上記のエッジボールと違い、

コートの横にボールが当たる事を指します。

 

こちらはボールが床方向に落ち、

「コートに入っていない」

判断され、相手選手の得点となります。

エッジボールに関するマナーとは

卓球界では一般的にエッジボールは

「卑怯なプレイ」であり、

これをやってしまった選手は、

 

「たまたまエッジボールになっちゃった、取れっこないよね、ごめん」

 

という意味合いで、

相手選手にひとこと詫びるべきである

とされているそうです。

 

スポーツマンシップとして、

卓球界では常識であるとのことです。

 

福原愛選手が握手拒否した理由

ドイツのイン・ハン選手は

エッジボールで試合を決めた際、

 

ラケットを放り投げてガッツポーズし、

 

エッジボールが生じたことでの

福原選手に対する謝罪は

ありませんでした

 

これに気を悪くした

福原選手が、試合後の握手を拒否

したという流れです。

エッジボールってそんなに悪いの?

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ここからは個人的な

見解となりますが、

 

「エッジボールを放った選手は

謝らなければならない」のであれば、

 

そのエッジボールは

「悪質」であるということです。

 

そもそも狙うべきでは

ないとされていますが、

 

ではなぜルールで

認められているのでしょうか。

 

そもそもこのエッジボールは

コートに入るか入らないか、

という場所を狙うわけですから、

 

かなりのリスクが伴うため、

選手もそうやすやすとは

狙えないわけです。

 

競技は実力のみでは勝てません。

リスクを取って勝ちに行く

駆け引きも必要とされるでしょう。

 

それが成功するか

どうかの運も必要です。

 

つまり、そういったリスクも

込みで狙うか、もしくは

運良くエッジボールとなるか。

 

どちらにせよ、

これが決め手となり

ドイツ選手は勝利したわけです。

 

ここに何の非があるのか

と考えましたが、

 

「卓球界の常識」

「暗黙の了解」

こういったものを守っていない、

 

というところに非がある

としか思い当たりません。

 

「相手を思いやるのが

スポーツマンシップ」

 

という基本に則ったマナー、

という大義名分はあるわけですが。

真剣勝負だから怒る

しかし、例えばこれが単に

「遊びで行う温泉卓球」

かなんかの一場面だったとしたら、

 

エッジボールでむしろ

盛り上がるでしょう。

 

つまり、勝負に

何かがかかっている。

 

勝利の向こうに何かがある

勝負だからこそ、

 

人はここまでモチベーションを高め、

真剣になるわけです。

 

男子中高生の試合であれば、

単に勝ちたい、勝って

顧問の先生に褒められたい、

女子部員にわ~きゃ~言われたい。

 

また進路にも影響する

かもしれないと言った、

 

勝利への渇望、

承認欲求などがモチベーションの

中心となるでしょう。

 

他のスポーツの場面でも、

アマチュアスポーツであれば

トロフィーやメダルをもらえたり、

 

また賞金の授受がなければ、

やはり承認欲求や自己満足が

主なモチベーションとなるでしょう。

 

そして、このような

アマチュア卓球の試合の場面では、

 

エッジボールが生じた際の

「ひとこと謝罪」などのマナーは

みなさんキチンとされているようです。

 

そして中高生なら、

そのへんのマナーを

キチンとしなければ、

 

「あとで顧問の先生から怒られる」

でしょうし、

 

大人のアマチュアスポーツであれば、

 

「同じクラブのメンバーに

後ろ指さされるかもしれない。

マナーの無い大人と思われ恥をかく」

 

ことにもなるでしょう。

 

これらのことは、

「相手を思いやる」といった本来の趣旨

よりも優先して然るべきだと思いますが、

 

結局のところ、

エッジボールを放った際、

どういう思惑であろうと、

 

「形式として」謝ることが

なされていれば、

それでよいとされています。

 

相手が気を悪くしなければ

OK、ということですね。

 

それでは、握手を拒否するという行為は、

マナーとしてどうなんでしょう。

どっちもどっちじゃないか?

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卓球では

「エッジボールは謝るのがマナー」

とされていますが、

 

謝らなかったからといって、

握手を拒否することは、

スポーツ選手としてマナー違反です。

 

それに、エッジボールは

故意に放つものではありませんが、

握手拒否は故意に行うマナー違反です。

 

「エッジボールで謝らないことがそもそもの発端だ!」

 

と言えばそれもそうですが、

結局、どっちもどっちじゃないかな

と思います。

立場や考え方の違いを考える

オリンピックは基本的には

アマチュアスポーツです。

 

しかし、近年では

プロ選手の出場が認められる

競技も増えてきました。

 

そして同じオリンピック選手でも、

出場し勝利することに

生活がかかっている選手がいます。

 

日本でもメダリストに

報奨金がありますが、

微々たるものですあり、

 

選手たちにとっては

スポンサー契約やCM出演などが

大きな収入源となります。

 

他国では、メダリストに

高額な年金を与えるケースもあり、

選手たちは必死です。

 

長距離選手などでも、

たくさんの家族を養うため、

ランナーで生計を立てる選手もいます。

 

日本には、負けても

「楽しかった」

終われる選手もいれば、

 

「自分の実力が足りませんでした」

「練習不足でした」

 

と謝ればそれでOKな

環境がほとんどで、

 

それによりむしろ

スポーツマンとしての潔さを

賞賛されるほどです。

 

企業契約している選手であれば、

帰国後はまた、午前中に仕事、

午後から練習といったところでしょう。

 

また、他国に帰化しマラソン出場、

勝っても負けても「にゃ~」

なんつって注目を浴び

話題となれる選手もいます。

 

いろいろ賛否ありましたが、

肯定も否定も本人の人生を

揺るがすほどのものではないようですし。

 

今回エッジボールを放った

イン・ハン選手は、

 

祖国で代表になれず

ドイツに帰化し、

代表となった選手です。

 

考えてみれば、

他国に帰化してまでも

代表選手になったのです。

 

そこまでして、もしも結果を出せなければ・・・

 

と思うとゾッとするものがあります。

 

先に述べた、

 

「承認欲求」

「自己満足」に加え

「金」「名声」

 

何一つ得られないことはもちろんですが、

 

他に、何を失うか。

そういった負の事情については

計り知れないものがあるでしょう。

 

我々の想像のつかないようなモノを

失う可能性もあります。

 

つまり、

背負っているものが違うんです。

 

「なりふり構っていられない」

そんな、「本当の極限」

状況を経験したことが

ある人ならばわかるはずです。

 

生きるか死ぬかの修羅場というやつです。

 

エッジボールで勝負は決まりました。

その瞬間、生きるか死ぬかの

「生きる」の方へシフトしたわけです。

 

イン・ハン選手にとっては

数年ぶりに「生きる」

感じることができた

瞬間だったのかもしれません。

 

そんなところに、

マナーもクソもあるでしょうか。

 

少なくとも、その瞬間は

何も考えられないくらいの

状態だったかもしれません。

 

過去に、オウンゴールを

犯したサッカー選手が、

 

帰国後に地元で12発撃たれる

という悲劇もにありましたしね・・・

これはプロ選手ですが。

 

他国では、このように

必死の状況でスポーツに

望んでいる選手もいます。

 

そんな状況を思えば、

エッジボールで挨拶が

なかったことくらい・・・

 

と私は思ってしまいます。

 

確かにマナーとしては

悪いかもしれません。

事情を考えればこその話です。

 

それでも、相手選手も後から思い返し

「やっちまった」と思うかもしれませんし。

 

でその時、日本選手側は

「サイドボールだ」と猛抗議。

 

更に福原選手は

インハン選手の握手も拒否。

 

「相手を思いやること」が

マナーの根幹なのだとしたら、

 

マナーがなってないのは

相手選手側だけだったのでしょうか?

背負っているものが違う

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生活をかけている選手がいる。

賞金、年金を与える国家がある。

 

そもそも、アマチュアスポーツと

呼ぶには難しい部分もある。

 

時代が変わりつつある中、

生活をかけた選手に

 

「それがマナーなんざますよ~」

 

なんてヌルい話をしたところで、

浸透するのかどうか。

 

スポンサーから既に

多額の契約金を受け取っている選手と、

 

他国に帰化してまで

勝利とその向う側にあるものを

死に物狂いで得ようとする選手。

 

「楽しかった~」で

終われる選手もいれば、

 

銃で打たれる選手もいる

(事情は違いますが)。

 

そして福原選手は敗戦後

「メダルなんてどれも一緒」と話している。

 

(これは負けたチームメイトみなを元気づけようとして言ってる部分もあるけど)

 

かたや、

金メダル>>>越えられない壁>>>銅メダル

という国を代表している選手もいる。

 

このように、事情が違い、

背負っているものもまるで違う

選手達をいっしょくたに並べ、

 

私達の同じモノサシで比べてしまったら、

それはそれで気の毒である気もします。

責任とはなにか

福原選手は

「負けの原因はすべて私にある」

弁明されました。

 

では、その責任をどう取るのでしょう?

罰金でも、禁錮でも、

引退でもない、土下座でもないですし。

 

そもそもそんなことする

責任なんてありませんし。

 

「責任」と書かれた空袋を

重そうに背負ってみたところで、

なにがどうなる事もありません。

 

しかし、もし仮に

 

敗戦の責任を認定された選手が、

高額な罰金やその他の重罰を

課されるような仕組み

 

なんてものがあったとしたら、

そうやすやすと「責任は私」

なんて言えるでしょうか。

 

私にはいえませんね。

 

記者に、「誰のせいで負けたのですか?」

と聞かれたら、

 

「責任の所在は、然るべき機関で検討中です」

 

と答えるか、

責任逃れの言い訳をするかの

どちらかになってしまうでしょう。

 

私なら、ですよ!

 

もちろん、日本に

そんな仕組みはありません。

 

責任とは本来たいへん重く、

怖いものです。しかしながら、

それを競って背負おうとし、

 

そういった「責任感」

みたいなものを「主張したもん得」

 

「責任感の強いまじめな人」

なんて簡単に賞賛されがち

 

といったヌルい空気もまた、

日本という国の良さであると思います。

(ほんとに良いと思っていますよ!)

まとめがき

福原選手を否定するような

切り口になってしまいましたが、

それは本意ではありません。

 

人間は与えられた環境、

幼少から植え付けられた教育などが、

 

その後に抱く思想や

価値観に大きく影響します。

 

福原選手も必死で戦われました。

必死だからこそ、

相手選手のマナー違反に

あれほど怒ったのだと思います。

 

しかし、そのマナーはあくまで

「卓球界の中だけのもの」です。

 

人の人生には、

その瞬間瞬間に

事情や背景があります。

 

卓球界のモノサシでは

確かにマナー違反だったと思います。

しかし、もっと広い目で見れば、

 

得点時に「サー!!」

雄叫びを挙げることは

相手に対する威嚇ではないですか?

 

威嚇されて、いい気持ちに

なる人っています?

 

かえって燃える選手も

いるでしょうけど・・・

 

「サー」という発音が、

相手選手の国の言葉ではすごく

嫌な意味合いを持つ言葉だとしたら?

(ないと思うけど)

 

「イッチ・ロ~!」

とかも話題になりましたね。

笑える範囲ですけど。

 

などなど、キリがないですよ。

 

威嚇はルールでOKだから

やるんでしょうか。

 

卓球素人からみたら、

こっちのほうがよほど相手に

失礼な気がしますけど。

 

選手お互いにやってるから

良いってことなのですかね?

そのように、とりあえず

卓球界の中」では優等生

ということであり、

 

彼女は幼い頃から

卓球界で教えられたマナーについては

キチンとされているようです。

 

卓球界のなかで培われた

価値観をもっとも重視し、

 

与えられた環境や受けた教育を

忠実に再現されている。

 

つまり、卓球選手である以外は、

普通の女の子なのだということです。

 

ラグビーでは試合終了後

「ノーサイド」といって

 

試合の結果は別として、

お互いの健闘を称え合います。

 

ラグビーはテクニックも去ることながら、

基本は激しいぶつかり合いです。

中にはエグい戦法だってあります。

 

試合が終わったらケガだらけ。

それでも試合が終わったら

敵味方は関係なく、

 

全力を尽くした者同士称え合います。

「ノーサイド」とは、

スポーツマンシップと称するに

ふさわしい概念です。

 

私はリオの卓球も

楽しく観戦していましたが、

 

このようにグレーな部分で

後味悪い締めくくりになってしまい

すごく残念に思います。

 

選手は必死に試合をし、

教えられたエッジボールのマナーを

守っていますが、

 

そもそも最初にその

エッジボールのマナーを考えた人はだれで、

 

どうしてその部分だけが

いつまでも語り継がれるのか?

 

なぜエッジボールを違反としないのか?

違反としないなら、エッジボールで謝罪

なんていう文化も矛盾ではないのか?

 

努力義務ならまだしも、

この謝罪をしない選手が責められ、

吊るし上げられる文化にも

違和感を覚えます。

 

すべては利害と、思い込みの連鎖から

くるものだとは思いますが。

 

流行るスポーツほど、

あらゆる面で洗練されていきますからね。

まあいつの時代も舞台裏は、

こんな感じですかね。

 

大概のことはキレイに編集して、

ダイジェスト美談にされますもんね。

 

かたよった発言をしましたが、あくまで、

素人一個人としての見解です。

 

卓球関係者の方や、

福原愛選手のファンの方、

気分害してしまったらごめんなさい。

 

それでは

最後までごらんいただき、

ありがとうございました。

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7 件のコメント

  • 福原選手は握手をしたら負けを認めることになる
    からしなかっただけで、日本側のサイドだという
    主張が覆らなかったとわかるとしっかりと握手を
    していました。怒っていたわけではなく、
    最後まで諦めなかったと著すべきです。

  • 卓球を始めて1年位のおばさんです。。私も練習試合の時にエッジボールで点が取れた時は、ラッキーくらいの感じで、喜んでる方ですが、ある年配の先輩から険しい顔で「すみません」と言うのが礼儀よ!!と叱られた経験があります。公式戦ならいざ知らず。。長く卓球をしている方は結構徹底してあるようですね。ネットインの際も言われます。これは対処出来ない事に問題があると思うのですが。。
    貴方のご意見、最もだと思いますよ!礼儀正しく見えて実は形式だけの悪しき慣習の一つと私は考えます。

    • ピンポンおばさんさん

      コメントありがとうございます。

      真剣勝負として行っているのであれば、
      やはり全力を尽くすという意味で、

      当然起こりうる現象、いや狙って起こすべき
      技術でもあると思うんですけどね。

      反面、卓球が「ラリーを前提」とした、
      親睦を深めるための遊びや接待のような
      ものであったなら、

      エッジボールやネットインは「ごめん」と
      なるのかもしれません。

      もはや「そうゆうもの」と思うしか
      ないのかもしれないですね。

  • マナーやルールは守るべきだろ?
    それがあるからこそスポーツなんでは?
    相撲では横綱が立会いで変わったらブーイングだし、協会のお偉いさんから注意されんじゃね?
    元々は何処かの国の上流階級のスポーツだった卓球だから謝るみたいよ?
    その世界にはその世界なりの決め事があるんだから、そこに不満を持つなら卓球をやらなきゃいいだけだ。

  • 福原選手は、決して相手のマナーが悪いから握手を拒否したというわけではなく、サイドボールであるという日本側の主張を曲げない為に握手を拒否したんです。そこで握手をしてしまえば、ドイツのエッジボールであるという主張を認める行為になってしまうからです。それをナヌーさんが知らなかったのは仕方ない事だとは思いますが、卓球のマナーに関して、さも悪しき風潮であるかのように記すのは如何なものかと思います。得点時に「サーッ」など(掛け声は選手によって違います。)吠える事も自分を鼓舞するための行為であり、決して威嚇などではありません。卓球には、相手に向けてガッツポーズしてはいけない、などのマナーもあります。これらの事から、威嚇など以ての外であるのは分かりきっている事でしょう。水谷選手も、卓球はとても紳士的な競技だと仰っていました。ちゃんと卓球と向き合った事が無いのであれば、せめてもう少し調べてから記事を書きましょう。なんかもう笑える域です。それか、一度、卓球という競技と真剣に向き合ってみてください。

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    夜な夜なナヌーという名で執筆してます。本業は夜勤がキツくなってきたアラフォー看護師です。よろしかったら他の記事もみてやってください。